Gmail のメール送信を PowerShell を送る方法について記載します。Gmail 側の設定の UI や仕様が変わっており苦戦しました。今回はそのときの設定手順についてまとめようと思います。
Gmail でメールを送るための設定
PowerShell でメールを送信するためには SMTP を利用する必要があります。昨今のセキュリティの基本は OAuth 2.0 のため、既定の状態では SMTP の認証を突破できません。以下の手順でアプリパスワードを設定することで、SMTP の認証を突破できました。
1. Google アカウント(https://myaccount.google.com/)のトップページにアクセスします。
2. 左側のメニューから [セキュリティ] をクリックします。
3. [Google へのログイン] のセクションで、[アプリパスワード] をクリックします。(認証が必要になる場合があります)

4. [アプリ パスワードを生成するアプリとデバイスを選択してください。] を指定します。[アプリ:メール] 、[デバイス:Windows パソコン] を指定して [生成] をクリックします。

5. 黄色の枠内に表示されているパスワードが生成されます。このパスワードを SMTP の認証に使っていきます。控えておいてください。
※セキュリティに関するものなので、取扱は十分に気を付けてください。

PowerShell からの送信手順
いよいろ PowerShell でメールを送っていきます。よくある Send-Massage を使った方法なので、「もう知っているよ」という人は読む必要はありません。
$EmailFrom = "<送信元のメールアドレス>"
$EmailTo = "<送信先のメールアドレス>"
$SMTPServer = "smtp.gmail.com"
$SMTPPort = 587
$username = "<送信に使う Gmail のメールアドレス>"
$password = ConvertTo-SecureString "<別途設定したアプリパスワード>" -AsPlainText -Force
$credential = New-Object System.Management.Automation.PSCredential($username, $password)
$Subject = "<件名>"
$Body = "<本文>"
Send-MailMessage
-SmtpServer $SMTPServer
-port $SMTPPort
-UseSsl -Credential $credential
-DeliveryNotificationOption None
-Encoding UTF8
-ErrorAction Stop
-From $EmailFrom
-to $EmailTo
-Subject $Subject
-Body $Body